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2006.10.06 Fri

内診を続けていた先生が
「あ、自然破水したね。そろそろいくよ。」
と言った瞬間、分娩室がにわかに慌しくなった。
こんなにどこにいたのか、と言うくらい看護婦さんやら助産師さんがやってきて準備をはじめる。
途端に極度の不安に襲われ涙ボタンのスイッチが押された。
くまを見ると、くまも不安そうに、でも力強く『だいじょうぶ』という目をしてくれた。
時折極端に落ちる心音。
もしかしたらへその緒がどこかで圧迫されているか首に巻きついていると思う、という説明がされる。
先生に任せます。
それだけだった。
「じゃあ、陣痛にあわせていきんでいいよ〜。」
「鼻から息すって、口から吐くんだよ〜。」
そう言われたけど、涙がとめどなく溢れてそれどころじゃない。
痛いからじゃなく、不安だからでもなく、ただただ涙がぽろぽろ。
そのせいで鼻が詰まって息が出来なかった。
「もうそろそろくるからね。ゆっくり息吸って、ながーくいきんでー」
何度も何度も繰り返すうちに目の前には星が飛んでいた。
酸欠。
そのうち
先生の指示で私の胸に白い布が置かれた。
「そこに赤ちゃん乗せるからね」
しばらくして
「頭見えてきたよ〜」
「あー、もう泣きたそうにしてるよ〜」
「もういきまないで、息吐いたらでるよ〜」
って先生が言って、
もう光は弱まっていたけどやっぱり天気が良くて空が青いんだなぁって思って
『おぎゃ〜』って聞こえて・・・
自分のことなのにとても客観的な光景で神秘的だった。
くしゃくしゃのこぐまが胸に乗せられた時、もっとくしゃくしゃに母は泣いていました。
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